朝霞店のお昼

とある平和な平日

 

 

午前中の予約がひと段落した2時過ぎ

 

 

フロアで片付けをしているとき広瀬にお昼なに食べるんですか?と話かけたところ。

広瀬がチラリと時計に目を向けます。しかしなにも喋りません。同時にみんなの視線が広瀬に集まります、そして広瀬が呟きました。『久々にやるかな・・・。』

 

スタッフがざわつき始めます。

 

 

もちろんスタッフは広瀬がこのあとの予約が夕方近くまであいていることを知っています。

にもかかわらず広瀬が私の何食べようかな、に違う反応を示しました。それはまさに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、広瀬の時間です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正確には広瀬のクッキングが始まります。

 

 

前回は確か1ヶ月ほど前でした、その時もこの予約状況、そしてこの会話の流れでした。

 

 

 

 

 

 

 

間違いない祭りが始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼に重く熱い鉄の鍋やアメリカ製のどデカイオーブンなど必要としません。そもそも調理器具を必要としないのです。

ましてやここは美容院。

 

 

 

 

 

 

なにを隠そう彼は炊飯器の魔術師と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

炊飯器一つですべてを作ってしまうのです。

 

 

 

蓋を開けるタイミングや煮えてる香りなどにより絶妙な時間で判断するらしいのですが

 

これはおそらくプロの料理人でも無理ではないかとおもいます。プロとしてもさすがに炊飯器とは会話はできません。

 

 

一ヶ月前は炊飯器で皆にカレーを作ってくれました。広瀬にクックパッドはいりません、すべての調理方法はその時の閃きとセンス、必要なのは東武ストアとセブンだけです。

 

 

 

そのカレーがとても美味しく、たとえるなら小学生の林間学校で食べたカレーライスくらい美味しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほどなくして広瀬が帰ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は耳を疑いました、今回は炊飯器を使わないと言います。

 

 

そ、そんなバカな、炊飯器を使わずに料理など
出来るはずがない!!と、

 

 

 

 

 

そんな心配はいりませんでした。

 

彼はパーフェクトヒューマン。

 

 

 

無限に湧き出るアイデア。もう脱帽するしかありません。

 

 

 

 

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ついに出来上がりました。

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今回は、、何でしょうか??

勿論うまいです。破壊的においしいです。

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大畑の膝が震えていました。昇天してました。

 

 

 

まさに魔術師。

 

 

 

 

 

夏には朝霞店で収穫したゴーヤが広瀬の手によってどう調理されるか楽しみでしかたありません。

今年の夏も暑くなりそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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